パレドゥレーヌ
淑女のための戦略講座

★レミーの様子
ディクトール:
ここでは各行動の意味も交えながら、試遊の様子も見ていくとしよう。
それにあたり、まず『重要ポイント』を3つ、提示しておく。

1.騎士に命令を下し、領主の支持を手に入れろ!
2.支持を手に入れる方法は、地道な「工作」と派手な「決闘」の2種類。
3.王女の役目は資金調達と賄賂。

この3つの意味は、ここで追って説明していくぞ。ではレミーの第一週の様子を見てみよう。


レミー第1週
レミー:
ふ〜ん……。
アストラッドの第一週と比べ、騎士が一人多く、資金が少ないね。
そしてフィーリア様の能力では、武力が劣る分、名誉で勝っている。
ディクトール:
フィーリア姫の『名誉』の値は、騎士をどれだけ多く雇用できるか、に関係している。
『名誉』が大きいほど、多くの騎士を雇っておく事ができるのだ。
レミー:
うん、知ってたよ。
騎士の数が、戦略の手数、ってこともね。
だからオープニングの選択肢は、名誉がそこそこ高めになるようにしておいた。
ディクトール:
……ふん、さすがは騎士の中で最も『知力』に優れた男。
準備は万全というわけか。
では先にあげた重要ポイントの『1』についても、解説してもらおうか。
レミー:
それがご命令ならばね。我が君主よ。
……パレドゥレーヌの大きな目的は、フィーリア様を女王にする事。
その目的を達するためには『過半数の領主の忠誠を得る』ことが必要だ。
そのための方法としては、王女領の予算配分をうまく行って、発展させることが一つ。
ククク……でもね。それだけでは押しが弱いし、特定の領主を狙い撃ちするような事は難しい。
だから騎士を使って、各領主に直接干渉する事が重要になってくる。
……騎士は一週間に一つの行動しかできないから、多くの領主に干渉したければ、
騎士も多く揃えておかなければいけない、というわけさ。
ディクトール:
よろしい。これで『目的と手段』を確認したというわけだ。
ではここで、執政官が立てた第一週の行動予定をみてみようか?
レミー:
エヴァンジルはレメディオスに行って工作。
ヴァルターはフィーリア様を守るため、王城で待機。
ぼくとザカートはポンパドールに移動している。
ぼくは工作をしているが、ザカートは待機しているね? 彼は怠け者なのかな?
ディクトール:
工作や挑戦、探索などの行動は、一つの領地につき一人しか行えないからな。
おまえが工作をしているので、ザカートは工作ができないのだろう。
レミー:
そうだね。知ってたよ。
『工作』は知力が高い騎士が行うほうが効果的だから、
ぼくが『工作』をしてるってのもね。
ククク……。
ディクトール:
うぬ、貴様。このディクトールを愚弄するか。
レミー:
まあまあ。青筋立てずに。
ここらで先に挙げた重要ポイントの『2』を確認しても、いいんじゃないかな?
ディクトール:
……よかろう。
まず、領主に直接干渉する方法は、大きく分けて2種類あるということだ。
『工作』は騎士の知力を、『挑戦・決闘』は騎士の武力を使った方法だと思ってほしい。
レミー:
では、このふたつは、具体的にどう違うのか? という事だけど。
『決闘』は、2ターンで結果が出る。
アストラッド卿の例を見てもわかるように、負けた領主はその場で相手を支持するようになるからね。
ただし『決闘』は費用がかさむし、さらには怪我の悪化などで死にやすい。
これに比べれば『工作』は……ククク、リスクが全然小さいのさ。
でも『工作』で支持を変更させるまでに時間がかかる。確実だけど、地味な方法と言えるね。
どちらを主体にしていくかは、お好みしだい、というところさ。
ぼく? ぼくは圧倒的に『工作』が好みだねえ。
だっていかにも陰謀……って感じがするじゃないか。
ディクトール:
それを見越して、知性派の騎士をそろえた、というわけだな。
さて、では実際に第一週におきるイベントを見ていくぞ。
レミー:
まず、アストラッド卿は味方にいないから、彼がやってくるイベントは起きない……と。
あとは同じで、ある騎士に関する噂のイベントと、シルヴェストル殿から資金を融通してもらったり、贈物をもらったり。
あとは工作に回った騎士たちのイベントに、クレメンス殿の支持変更……と。
おっと、資金の融通という言葉だ出たところで、重要ポイントの『3』について、確認しておいたほうがいいかな? 我が君主殿?
ディクトール:
ええい、余計な気を回さんでもいい。
どちらが主導権を握っているか、わからなくなるではないか。
レミー:
くくく……それは失礼。
さて『要請』とは、他の領主にお願いして、資金を分けてもらう行動だ。
これは王候補者自身の行動として行われる。
というか王候補者は自分の領地から動けない以上、こういった『要請』や『贈物』をする事が仕事だと思っていい。
『要請』は他の領主に対して行う。もちろん、貧乏な領主に頼んでも、意味は無いけどね。
逆にお金があるならば、敵の領主にも……それこそ宰相殿に『要請』する事もできるよ。ククク……。
ディクトール:
無論、貴重な資金を分けるに足るほど親密な関係でなければ、断られるがな。
もし私にフィーリア姫が要請をしても、無駄という事だ。
レミー:
果たしてそうかな? 人の心はわからないよ……? ククク。
先ほど言った『贈物』というのは、単純に言えば賄賂だけど……これを行う事で、仲良くなれたりするものさ。
まあ、これについてはあとで詳しく説明するよ。
さて重要ポイントを全て確認し終わったところで、第二週を見てみようか。
レミー第2週
エヴァンジルは引き続きレメディオス。ぼくはリベル。
ザカートはエプヴァンタイユで、それぞれ工作を行っている。
アストラッド卿のときとは異なり、誰も挑戦はしていないね。
まあ、決闘して勝てる騎士が、ヴァルター以外にいないから仕方ない。
ディクトール:
先ほどザカートが、何もできないのにポンパドールへ向かっていた理由はこれだ。
騎士は一週に、領地一つ分しか移動できない。
エプヴァンタイユに行くには、まずポンパドールに行っておかねばならならなかったのだ。
レミー:
さて。執政官殿にまかせっきりっていうのもつまらないから、ここで少しかき回してみようかな? 予定外の行動をとると、執政官殿が困るかもしれないけど、ぼくの知った事じゃないしね。
まずはフィーリア様の『待機』を『贈物』に。 王城に『待機』しているヴァルターを、北のブラッドベリーに『移動』させて『探索』だ。
ディクトール:
待てレミー。ヴァルターを動かすと、王城の守りがなくなるぞ。
レミー:
宰相殿、ぼくは思うんだよ。こういうのは危険があるほど面白いんだと。
しかも実際に危ないのはフィーリア様で、ぼくじゃない……となれば、最高じゃないか?
ディクトール:
ま、待て。待たんか!
レミー:
王女の名前の横にある『待機』の部分をクリックすると、取れる行動一覧が出る。
そこで『贈物』を選択。はいこれでフィーリア様の行動は変更したッと。
次にヴァルター。同様に『待機』の部分をクリックして、『移動』を選択。
すると行ける所が表示されるから、マップ上からブラッドベリーを選択、と。
これで移動が済んだので、続けて行動を『探索』に……。
はい予定終わり。実行!
ディクトール:
ええい、自分勝手なやつめ!
レミー:
やり方はぼくに任せてもらうって、あらかじめ言ったじゃないか。
大丈夫、宰相殿に対して『暗殺』とかはしないよ。まだ。
説明も長くなってしまうしね。
ディクトール:
ふん……では第二週に起こるイベントを見ていくとするか。
まず、ヴァルターとエヴァンジルが謁見を求めてくる。
これは素直に、会っておけばよいだろう。
その後、先ほど選択した『贈物』の処理を行う。何を、誰に贈るのか、を決めるのだ。
レミー:
ここは単純に、最初のページにある『ブルーブラッド』を選ぶかね。
送る相手は……そうだな、アデライード殿を選んでおこう。
エヴァンジルの工作の効果に加え、こうして贈物をする事で、だいぶ印象が良くなるはずだ。
ディクトール:
あとはシルヴェストルが性懲りもなく、フィーリア姫に贈物……と。
本当に王女べったりだな、奴は。
レミー:
おっと。探索にやったヴァルター殿が、なにか見つけたようだね。
『オペラグラス』か……。誰かに贈る価値のあるものだね。
ディクトール:
ふぅむ。『ブルーブラッド』が無くなってしまったから、ちょうど良かったな。
レミー:
ねぇ? 探索は必要だったろう? ククク……。
ディクトール:
……ふん。喰えん奴め。
あとのイベントは、工作をしている騎士たちのものくらいだな。
ではこの結果を反映した、第三週の状況を見てみるとするか。
レミー:
大ピンチになってないといいねえ……ククク。
レミー第3週
ディクトール:
ザカートは工作を続行。レミーとエヴァンジルは、自派領地に戻って待機……か。
行動をさせると体力が減少するからな。倒れてしまう前に、こうして『待機』をさせねばならん。
レミー:
フィーリア様も『要請』『贈物』と連続で行動をして、体力が減っている。『待機』が必要だね。
ああ、ヴァルター殿もロザーンジュに戻されている。ククク、執政官殿はだいぶあわてたらしい。
……こうして王候補のもとに、強い騎士を置く理由は、説明したほうがいいかな?
ディクトール:
もしも決闘を挑まれたときの備え、だな。詳しくはチュートリアルを参照してもらおう。
さてこれからはどうするのかな? レミー?
レミー:
決まってる。ぼくがフィーリア様なら、ここでノンキに休んだりはしないよ。
たとえ自分が倒れようと、アデライード殿に畳み掛けるね。行動を変更して『贈物』だ!
エヴァンジルもレメディオスに戻って『工作』続行!
ディクトール:
ええい、おまえという奴は!
レミー:
さて。こうして第三週も贈物や工作を駆使したわけだけど……。
その結果がどうなったかというと、これさ。
アデライード支持変更
ディクトール:
むう……見事だ。決闘を使わずに、レメディオスを王女派に引き入れたか。
レミー:
今回は第三週の最後に、アデライード殿をなびかせることができた。
決闘を使ったアストラッド卿の時、屈服させたのは同じ第三週だから、なんとか並んだかな。
でももし執政官にまかせっきりだと、第八週までかかるみたいだから、
やはり工作を使うのは時間がかかるね。
ディクトール:
いやいや、さすが私が見込んだ騎士だな、レミー。
これほどまでに早く、領主を一人抱え込むとは。
このまま行けば、工作のみでの制覇も夢ではなかろう。
レミー:
え? 無理だよそんなの。
だってフィーリア様の体は疲れ切ってるし、贈物は減ってしまったし。
なによりエヴァンジルがダウンして、しばらく使い物にならない。
いやはや、無理をすると、あとの悪影響が怖いねえ。
ディクトール:
な、なんだと貴様!?
そんなことでは長い『王の試練』は遣り遂げられんではないか!
レミー:
そんなのは、ぼくの知った事じゃあない。
そろそろ雇用期間が終わるから、ぼくはここで失礼するよ。あとは君がなんとかしたまえ。
ククク……。
ディクトール:
ええい、この状態から立て直せというのか!?

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