パレドゥレーヌ
淑女のための戦略講座

★怖い女王様になってみよう
アストラッド:
でも暗殺とか消すとか、物騒だなあ……。
フィーリアはきっと、そんなことしないと思うよ。
エヴァンジル:
そうかい?
フィーリア姫ならにっこり笑って毒殺、とかしてくれそうだけどなあ。
彼女のそばに居ると、ときどきゾクゾクすることがあるよ。
ウィーギンティ:
彼女がその外見とは異なり、武闘派である事。
そして豪傑とも呼べる支配者である事には同意いたしましょう。
エヴァンジル:
……また違う意見が出てきたね。司教殿は一体どんな姫を見たのやら。
ただまあ、そんな姫様でも、ちゃんとクリアはできるんだねえ。
ウィーギンティ:
もちろんです。
為政者の行動に問われるべきは成果。その過程ではないと、我々協会も考えます。
ですからたとえ非道な手段だと思っても、必要ならば行えばよいでしょう。
エヴァンジル:
……あんまりアクが強い王様は、協会としては困るんじゃないかい?
どっちかと言えば、協会の言いなりになってくれるような王様のほうが、
協会にとっては都合が良いんじゃないの。
ウィーギンティ:
それは大いなる誤解です。
協会員の保護をしてくれる王は歓迎いたしますが、
傀儡政権を作る事は、我々の望みではありません。
エヴァンジル:
おや、良識的だねえ。
ウィーギンティ:
ええ。傀儡政権を作るくらいならば、
我々が自ら統治したほうが確実ですから。。
エヴァンジル:
……どうりでたまに、国が協会に乗っ取られることがあるわけだ。
ウィーギンティ:
全ては人の子らの未来のために。
ですが、可能な限りは、その国の事情を尊重いたしますよ。
他の領主達が不要である……判断されたのであれば、そうするしかありませんから。
エヴァンジル:
だ、そうだよ。
協会の動向にさえ気をつけておけば、
恐怖の女王を目指しても、なんら問題ないらしい。
アストラッド:
恐怖の女王って……どんな?
近くの領地で暴動が起きているのに、鎮圧の騎士を送らず、黙って見てるとか?
エヴァンジル:
あー。それも地味に怖いけど、私が怖かったのは……。
なんだか味方の騎士がばたばた死んでいったことがあるんだよねー。
理由もないし、もう敵候補もいないのに。
あれは怖かったなあ……。
アストラッド:
うわぁ……。

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