ターブルロンド王国は、偉大なる英雄『騎士王』と、忠実なる『八聖騎士』たちが作った国でした。
騎士王が亡くなった後も、その血を引く王家が、力ある騎士たちから承認されることで、
王権を発揮し、騎士や民たちは王の導きの下、栄華と繁栄を極めてきたのです。
しかし近年は、凶作や政情不安が続き、国土は次第に荒廃。
民の心は荒れ、闇の者達や胡乱な結社が国政に食い込み始めていました。
そんな折、跡継ぎの王子様が行方不明となりました。
それからすぐに国王までもが、亡くなってしまったのです。
王家に残されたのは、寄る辺無き若い王女がただ一人。
やむを得ず、その王女が王位を継ぐことになったのですが……。
それを良しとしない宰相が、とりまきの騎士達と共謀し、王の承認を拒否。
それどころか、『王女を妻とし、私が王となる』と宣言したのです。
心良き騎士たちの助けでその場は収まり、王の承認は、一年後にやり直すことになりました。
王女はその日までに、有力騎士たちから信任を得なければいけません。
さもなくば王位は宰相に奪われ、無理やり結婚させられてしまうのです。
それは、毛皮と宝石で守られた、あたたかな子供時代の終わり……。
一人の淑女として、世界に立ち向かわなければならない日々が、始まったのです。
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