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エヴァンジル:
次にくるのが、アデライード殿からのお誘いだ。いいなあ、フィーリア姫!
誘いを受けてもいいし、断ってもいいけれど、仲良くしたいならば受けておいたほうがいいだろうね。
一度誘いを受けてしまえば、あとはまあどんな会話をしても、大きな失敗にはならないだろう。
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アストラッド:
わかった。
へー、アデライードさんって、こんな人だったんだ。かっこいいなー。
……ところでエヴァンジル。選択肢に、失敗とかあるの?
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エヴァンジル:
そりゃあ、会話と言うものは、言葉で行う決闘だよ。
私の舌は、そんじょそこらの槍より効くくらいだ。
使い方を間違えれば、害にだってなる。
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アストラッド:
たとえばどんなときに失敗になるの?
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エヴァンジル:
『会いたい』とか『話したい』と持ちかけられたときの選択肢には気をつけよう。
顔をあわせるチャンスさえ無くしてしまうと、うまく行かないものだからね。
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アストラッド:
あっ、言われてみればそうかもしれない。
会いたい人に会えないっていうのは、悲しいよね。
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エヴァンジル:
逆に言えば、一緒にいる限りは、何を言ってもフォローは効く……と思う。
もちろん、相手の人生に関わるような状況では、注意が必要だけどね。
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アストラッド:
そうなんだ……。言葉って大事なんだなあ。
ぜんぜん気が付かなかったよ。
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エヴァンジル:
宰相殿、おたくの教育事情は……。
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ディクトール:
教えた、これに関しては、教えたぞ。
言質の取り方や、反論者を黙らせる一言。効果的な嫌味の言い方などなど。
教えたが身に付かなかっただけだ。
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エヴァンジル:
……そうですか。……しかもなんでそう、ネガティブな方面ばかり……。
アストラッド、そんなんじゃ女の子を口説けないだろ。
どうだ、私が家庭教師をしてあげようか。もちろん御代はたっぷりいただくが……。
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ディクトール:
いいから話を進めろ。
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エヴァンジル:
はいはい。第5週は戦略的なイベントだけだから、さらりと流して、第6週。
ここでアストラッドが再びフィーリア姫のもとを訪れる。
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アストラッド:
オレ、フィーリアに『召喚』されてないよ?
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エヴァンジル:
私や君のような『七人の騎士』は、特に召喚などされなくても、
こうしてイベントが進むようになっているのさ。
もっともこれは、難易度『通常』の話で、高難易度ではそうは行かないけど。
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アストラッド:
へー、嬉しいなあ。色々しなくても、フィーリアと仲良くなれるんだ
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エヴァンジル:
役得役得。フィーリア姫のハートに至る、シード権という奴さ。
とはいえ、自動的に恋人になれるというわけじゃないよ? 選択肢には気をつけて。
会うのを拒むような選択肢を選んじゃダメだよ、アストラッド。
まあ、どうしてもというときは、一回くらいは断っても何とかなるかもしれないけど。
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アストラッド:
大丈夫、フィーリアならいつだって、オレといっしょに遊んでくれるよ。
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エヴァンジル:
……どうも君の知っているフィーリア姫と、私の知っているフィーリア姫は、違う気がするんだが。
私のフィーリア姫はなんというか、もっとキツイと言うか、怖いというか……。
いやまあ、色っぽくていいんだけどね。
さて、幼い頃の思い出などを暖めつつ、第10週まで話を進めよう。
ここでアストラッドとフィーリア姫の、子供のような関係に、変化が起こる。
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