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アストラッド:
うん! おかげでオレ、楽だなあ!
フィーリアとのお話に、集中できるよ。
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ディクトール:
……報われんな。ヴィンフリートめは。
身を粉にして政治をした挙句、大事な姫様は他の奴のもの、か。
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エヴァンジル:
貧乏くじを引きがちな奴ってのは、何処にでもいるんですよ。
今度一緒に、酒でも飲みつつ語りあってみます。
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ディクトール:
そうしてやってくれ。
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エヴァンジル:
さて、そろそろ配下の騎士への贈物を進言されることがあるかもしれない。
そんなときに贈るのは……なんでもいいよ。
ただ、いざと言うとき足りなくならないよう、贈物はこまめに買い足しておいた方がいいね。
安めの『紅茶』『工具セット』『刺繍セット』『高価な指輪』でも買っておきたまえ。
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アストラッド:
品物が少ないね?
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エヴァンジル:
『栄華』の値が、あまり高くないからね。
でも、とりあえずそれだけあれば事は足りると思うよ。
自由行動で城内を歩き回って、色々拾っておくのもいい。
中には特別な効果があったりする物もあるからね。
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アストラッド:
ふーん、了解。
じゃあ次に送るときは、この『工具セット』にしようかな。
……なにこれ。スパナっていうの? 投げて遊ぶのかな?
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エピドート:
愚か者っ! 工具で遊ぶなっ!
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アストラッド:
うわぁ、怒られた!
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エヴァンジル:
いきなり出てこんでください、ご老人。
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エピドート:
ふん、工具は作業のためにあるのだ。子供の玩具ではない!
まったく、最近の若いものは……。不愉快だ、我輩は帰る!
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エヴァンジル:
……ホントに帰ってしまった。なんだったんだ。
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ディクトール:
欲しかったんだろうよ。
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エヴァンジル:
なるほど。ではあまり深く追求はせず……第24週まで話を進めよう。
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アストラッド:
聖誕祭の週だね! どんな風になってるんだろう。
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エヴァンジル:
こんな風になってるのさ。
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エヴァンジル:
うん。自覚をするのはいい事だ。全てはそれからだよ。
私が恋という感情を初めて理解したのは、6歳のときだったかな。
近くの花屋のお姉さんが、とっても美人でね……。
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ディクトール:
誰もお前の恋の遍歴など、聞いておらん。
さっさと先に進めんか。アストラッドの話も飛ばせ。
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エヴァンジル:
はいはい。
……さすがに自分の悪行を、ここに晒されるのはお嫌ですか?
アストラッドの恋路の先には、あなたの仕掛けた罠が……。
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ディクトール:
ふん、悪評など恐れんし、アストラッドが悲しもうが知った事ではない。
今の私はただ、この攻略記事がまっとうされる事だけを、望んでいる。
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エヴァンジル:
……ま、それはそれでいいでしょう。
でも恋愛だって戦いだ。私としてはそっちの攻略だって、おろそかには出来ないね。
だからヒントだけ、あげておくよ。
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これは第42週のある1シーンだ。
アストラッドとフィーリア姫との物語においては、とても重要な場面だよ。
私から助言する事があるとすれば……。
うん、騎士とはデリケートな生き物だからね。その意思は、尊重してあげて欲しい……という事かな。
愛する女性と共にあることは嬉しいけれど、名誉と誇りをなくした騎士は、騎士ではいられなくなってしまうのさ。
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アストラッド:
……うん。
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ディクトール:
ふん、恋愛にうつつを抜かすのはかまわんがな。
王の試練の最中である事を忘れるなよ。
気を抜くと、命や立場を失って、この世にいられなくなるぞ。
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エヴァンジル:
ああ、それはそうだね。
どうだ、アストラッド。そろそろ操作も慣れてきただろう。
もしフィーリア姫が、やることがなく暇なようなら……
たとえば体力が万全なのに『待機』しているようなら、
それを『贈物』にしてみたりするのもいいかもしれない。
最前線で工作しているしている騎士などに贈れば、きっとその騎士を守ってくれるだろう。
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アストラッド:
む、むずかしいな。でもやってみるよ。
フィーリアの名前のところをクリックして、できる行動の中から『贈物』を選べばいいんだね?
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エヴァンジル:
そうそう。実際に送るものや、送る相手は、あとで選ぶ事になるから、ここでは気にしないでいいよ。
……ふう、ディクトール殿、ご助言ありがとうございます。
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ディクトール:
なんのことかな?
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エヴァンジル:
国王候補に対して『工作』を行うのは、危なっかしいですからね。
せっかく恋愛でうまくいっているのに、名誉を失って失踪……なんてのはあんまりだ。
執政官がうまく気を使ってくれればいいけれど、いつもうまくやってくれるとは限りませんし。
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ディクトール:
ふん、執政官のやり方は間違っておらんよ。
奴は職務どおり、王女の身を第一に考えておる。
無駄に待機させているように見えるのも、考えあっての事だろうさ。
その結果として、騎士を使い潰してしまう事もある、というだけだ。
ましてアストラッドや奴にとって、恋敵でもあろうしな。
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エヴァンジル:
ははは……。
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ディクトール:
まあ王女にとって、大切なのはアストラッド一人ではあるまい。
万一のことがあっても、それはそういうものと割り切る位の度胸はほしいところだな、わが政敵としては。
……まあ私が勝てば、全て問題ないのだがな。アストラッド一人くらいなら、匿ってもやれる。
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エヴァンジル:
ま、確かにそれはそれで、良い国になりそうですけどね。
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